おえかきプロセス 2000年09月版(1) ラフ描き~下地塗り

「どういう風に描いてるのでしょうか?」 という質問を最近たまに受けます。結構どうやってやっているのかは知りたいものです。そういうことで、お絵かきプロセスを載せておきます。
やっている事は、ひたすらちまちま塗るだけですので。参考にはあまりならないでしょうが、ほえほえーと見ていってください。
前のバージョンは、絵がへぼへぼで、どうしようもないとのことなので、作り直してみました。

機材

  • PC (OS: Windows 2000 / CPU: Celeron 400 / RAM: 512MB)
  • Photoshop 5.5
  • スキャナー (Canon FB636U)
  • タブレット (intuos i600)
  • コピー用紙 A3,A4
  • みかん箱トレース台(?)
  • 適当な、バックグラウンドミュージック(音楽がないと眠ってしまいます^^;。)

1.ラフ描き

ラフを描きます、とりあえず、適当なラフを描いてみました(図1)、今回はリベンジなのである程度まともに描く・・・

<図1> 
ラフは、鉛筆で(シャープペンではないよ)で描いております。紙は安物のコピー用紙です、(ただしA3です。)

2.トレース

適当なラフが、出来上がったら、トレースします。私はトレース台などというちゃんとしたものを持ってませんので、みかん箱似非トレース台を使うか、そのまま上に紙を敷いてトレースします。トレースは、今回はシャープペンを使います。今回使っているのは、0.3mmシャープペンの「B」です。0.5mmの「HB」や「H」だと、もう少し線が太くなります。0.3mmの「H」だと更に線が細くなるので、必要に応じて取り替えます。
もっと太い線や、やわらかめにしたいときは、迷わずつけペンを使います。 紙の管理がちょっと面倒なのでなかなか、お手軽にはできませんが・・・

みかん箱トレース台って?

みかん箱のふたを取って、中に電気スタンドを寝かせて入れておき、上にガラス板(厚さ7mm程度)をのせます、更にその上に乳白色アクリル板(厚さ2mm程度)をしきます、電気スタンドの足が突き出てしまう場合は、適宜みかん箱に穴をあけて、足が出るようにしておきます。ほとんど廃材で完成します(アクリル板だけ購入、約500円)。ただ、この状態ですと明るすぎて、疲れるし、トレースした線が見えないので、乳白色アクリル板をやめて、厚さ5mmの不透明白色アクリル板に変えました。
トレースするときは、紙がずれないように、マスキングテープなどを4隅に張っています。

<図2>
こんな感じでトレースします。トレースする紙は、A4の普通のコピー用紙です。~*

3.取り込み

600DPIで取り込みます。取り込み方はスキャナーによって特性が違うので、いろいろ設定を試してみます。その後、60%に縮小します。

<図3>
このくらいの濃さにしておきます (図3は原寸サイズです)

4.下地塗りの準備

ここで、線の白い部分を透明に変えておきます。Photoshop のCDに入っている、Luminosity -> Opacityプラグインを使います。 標準インストールではインストールされませんので、CDから取り出して、プラグインディレクトリーに放り込んでおきましょう。

<図4>
このプラグインを使用して、白い部分を抜きます。ただし、RGBモードになっていないとだめですので、RGBモードにしておきましょう。
次に、線のごみをせっせと取ったり、直したいところを修正します。
#img("cgproc-2000-09-fig004)
<図5>
原寸サイズ。結構汚いんです。 T_T

5.下地塗り

一番つまらない作業です^^;

<図6>
ベタ塗りで、どんどん塗っていきます。場所ごとにレイヤー分けしていきます。ブラシはぼかしなしのブラシで、筆圧検出をカットして塗ります。

<図7>
はみ出さないように、塗り塗り。

<図8>
塗っていくついでに、必要に応じて、トレースのときに、間違った線や、いらない線を消していきます。はみ出さないように塗っていきます。かみのけも塗り塗り
#img("cgproc-2000-09-fig009)
<図9> ぬりぬり、線ががたがたなところは、滑らかにして、線よりはみ出すところもありますね。

<図10>
図10のように塗ります。
よく、自動選択で塗りたいなぁ、とか、もっと楽な方法は無いものか、と、当初思っていたんですが。はっきり言って、無いです T_T。
線が閉じていないとだめ、とか、線のぼけを判定させるための閾値の設定や、あとで塗り残しが見つかる修正の手間を考えると、あまり良くないなぁ。と思いました。T_T 『そんな、愛の無い塗り方は許さん!!!』という事なんでしょうかね・・・

<図11>
このときのレイヤー構成はこんな感じ。
ここまでできたら、保存して休みます。

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